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2024.01.09

お知らせ

令和6年能登半島地震をうけて

本年1月1日に発生した石川県能登半島地方を震源とする「令和6年能登半島地震」により、多大な人的・物的被害が発生しております。この災害によりお亡くなりになられた方々へご冥福をお祈りするとともに、ご家族様方に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆さま、また、被災地に縁の深いご関係の皆さまにおかれましては、一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

過去の東日本大地震、新潟県中越地震や熊本地震時のような大規模な災害時には、被災者においてエコノミークラス症候群と呼ばれる足の静脈に血の塊ができ、これが肺の血管に飛んで急に息ができなくなってしまう病気(肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症)の危険性が高まってしまうことが確認されています。この病気は、時として災害をのがれた被災者の命を奪う原因となります(二次災害)。

現在、今回の能登半島地震をうけて日本血栓止血学会日本静脈学会などの関連学会からは、「エコノミークラス症候群についての注意啓発のお願い」に関する声明文が出されております。被災されました多くの方々をこうした二次災害から救うためにも、エコノミークラス症候群の理解や、さらにその予防法が世の中に広がることを切に期待しています。

弊社は、こうした災害時に多発する血栓症の予防に貢献するために、株式会社タウンズ(静岡県伊豆の国市)、熊本大学とともに新たな迅速血液凝固検査キットの開発に取り組んでおります。熊本地震を経験した私どもとしましても、この苦い経験を生かし、地震を含めた自然災害への備えとして検査キットをできるだけ早く被災者の皆様へ届けられるよう研究開発に邁進していく所存です。

株式会社血栓トランスレーショナルリサーチラボ
代表取締役社長 神窪 勇一